ノコギリヤシ(ソーパルメット)
ノコギリヤシの原産地は北アメリカで、古くから食料として、また民間薬として利用されてきたハーブです。葉がノコギリのようにギザギザのため、この名がついています。
今、注目を浴びている理由はAGA(男性型脱毛症)に対する効果が期待できるためでしょう。後述のように男性型脱毛症の原因とされるジヒドロテストステロンが生成されるのを防ぐ効果が認められており、血行や栄養云々を謳うサプリメントとは一線を画すものがあります。古来インディアンの間では強壮剤として珍重され、また膀胱や尿道の疾患の治療薬として使用されていました。前立腺肥大症の改善・頻尿、残尿感、尿流速低下の予防に効果があると言われており、ヨーロッパでは医薬品として使われています。中国では古くから泌尿器疾病の治療薬(漢方)として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきました。まれに胃腸障害が見られますが、適切に使用する場合にはおそらく安全と思われています。ただし、医薬品との相互作用が報告されており、性ホルモンに対する作用があることから、妊娠中・授乳中(男児胎児・男児乳児)は禁忌とされています。
また、ノコギリヤシ(saw palmetto, Serenoa repens)はDHT阻害作用のある薬草であり、一般薬よりも安価で、フィナステリドやデュタステリドよりも副作用が少ないと言われています。他の5αリダクターゼ阻害薬とは異なり、ノコギリヤシのエキスはテストステロンからDHTへの変換を阻害する時にPSA分泌の抑制は行なわれません。